「……なんで先輩はいないと思うの?」



「大雅くんが教室にいて、あんな賑やかなわけない。
“ボス”だから、いたらもっと緊張感に包まれてるはず」



「すごいね篠田くん。探偵みたい!」




篠田くんと一緒だと心強いよ!



豪華賞品も夢じゃないんじゃないの!?



ニコニコと笑っていると、篠田くんはフイッと顔をそらした。




「言っとくけど、大雅くんしかわかんねーからな。
あと、人混みは嫌いだから出来るだけ避けたい」



「そっかぁ…」




だからさっき、人混みから離れてホッとした顔してたのかな。



かと言って、スタンプを持ってる人が、1人でいるとは考えにくいけど…。