いやダメダメ!そんな気持ちもっちゃダメ!



ぶんぶんと首を振ると、後ろから誰かがぶつかってきて。




「わ!」




よろけた私は、前にいた篠田くんにぶつかってしまった。




「ご、ごめん篠田くん!
ぶつかってしまいました…!」



「いや、別にいいけど、
どっか怪我してねぇ?」



「大丈夫です!!」




篠田くんこそ…と声をかけようと思ったら



篠田くんが私の後ろを見ながら「おい」と言った。




「今のわざとだろ、秦太」




どうやら私にぶつかってきたのは蜂谷くんらしく、




「あ、バレた?」




と言いながら蜂谷くんは後ろでヘラヘラ笑っていた。