先輩はニコニコしてそう言うと、すぐに教室の扉を閉めてしまった。
まわってきたら…って言われても。
篠田くんはきっと、美月さんとまわ「じゃどっか行くか」
…………え!?
篠田くん今、私の心の声を遮って『どっか行くか』と言った?
美月さんとまわるだろうと思ってたから、びっくりして篠田くんを見つめると
篠田くんはなに?と言いながら首を傾げた。
「え…だって、篠田くん、
それ、私と一緒にまわるってことじゃ…?」
「そうだけど、
なんか問題でも?」
問題…大アリでしょ…!!
「美月さんはいいの?」
「百華?
別に約束してないけど」
「約束してなくても、
普通は彼女とまわるものでは…」
「そうか?
別に友達とまわったっていいだろ」
……友達…



