篠田くんの取扱説明書




「風邪とか不味いお菓子とかごめんなさい!
ダメダメ人間でごめんなさいぃ!!」




ペコペコと頭をさげると、



篠田くんがはぁ?と眉間にしわを寄せた。




「……なに?ネガティブ期?」



「いや…迷惑かけすぎてると思って…。
下手をすれば命に関わる話じゃないですか…!」



「それ、違うから」




頭を下げる私に、篠田くんははぁ、と息をはいた。




「絶対勘違いしてるだろうとは思ってたけど、
マジでしてたのか」



「へ?」



「風邪ひいてねーし。
菓子はたしかにあんまり美味しくなかったけど、食えないことはなかった。
あの後はマジで、ただのサボりだし。
久我が気にすることねーから」