篠田くんの取扱説明書




寝てる時も、久我に近付かれても気付かないとは…。



拒絶はしないけど、百華でさえ近付いてきたら起きるのに。



……ほんとに久我は、変な子だ。




「そうだ、篠田くん。
これ」



「ん?」




久我が思い出したように袋を差し出す。




「この間の、タオルとカーディガンです!」



「あぁ…」




あの日は大雅くんにジャージを借りて、そんなに不自由なく生活してたから忘れてた。



そういうところか。大雅くんに“抜けてる”って言われるのは。




「カーディガン傷まないように洗濯は気を付けたつもりなんだけど…
縮んでたりしたらごめんなさい…」



「わざわざ洗濯しなくてもよかったのに」



「借りたからそういうわけには…!」




律儀かよ。



俺が勝手に貸したんだから、気にしなくてもいいのに。