太陽の笑顔、月の涙



「じゃあな、飛陽。いや sole 」


博樹は俺の溢れ出る殺気に気付いたのか、顔を僅かに引きつらせている


飛陽にはパーカーが影となって博樹の顔は見えていない。


「緋織はそんな奴だ。あいつには、感情なんてものはない。」


ただそれだけ言葉を残し、俺と博樹は闇へ溶け込んだ


「待てよ............緋織............」




その声も、聞こえなかったことにして