太陽の笑顔、月の涙



「緋織はそんなやつじゃねぇよ!!」






「............は?」


「緋織はっ

無愛想なだけで根は優しいし

フッと笑うとすげぇガキっぽくなるし

ちょいちょい鈍くなるし

苦手なものは ピーマンで好きなもんはたまごボーロで実はものすごい子供舌なんだよっ


あいつはっ 緋織はっ


一番 優しいやつなんだよ!!」



顔を真っ赤にして


そう言った伊織


なんで俺の好き嫌いなんて覚えているんだよ


たまごボーロは隠れて食べてたはずなのになんで気づいてんだよ............


俺は、あいつを、遠ざけて、一人にして、勝手に恨んだのに............?