「伊織はまだ考え込んでるの?」


「ほんとはそんなに大した意味はねぇんじゃね?」

来夢が喚く


俺は緋織で、緋織は俺で
それは小さい頃はそうだと思っていた


俺と緋織はなんでも分かり合えると思っていたし、実際そうだった


だが、だからなんだ というのだろうか


何か足りないような、落ち着かない気持ちになる


「どういうことなんだ............?」


そうやって唸っていると