太陽の笑顔、月の涙

グルン


体の向きを変えて俺の腕を掴んでいたそいつを思い切り床へと叩きつける


いわゆる背負い投げである


「いっ!」


「しつこいんだよ。 真実もクソもあるか。
............ひとつだけ言っておく


俺はお前を一生憎んで生きていくんだよ。」


ほんの少しの、殺気を出して。


お願いだからもう



俺を掻き乱さないで






「............緋織っ!」


その声には、応えない