漆黒と言うべき黒髪も、アーモンド型の瞳も、全て俺とそっくりの、緋織しかいない


小さい頃の緋織をそのまま大きくしたような
何も変わっていない、はずの緋織の姿


緋織は、俺をちらりと見たが、何も言わず去ろうとした


「待てよ!! お前今迄どこにいたんだよ!」


声がうまく出てこない
掠れた声が空気を震わせる