こいつのこういうしつこいところだけは嫌いだ
まぁそれも俺を想ってのことだって分かってはいるんだけど


きらきらと光に反射するこいつの金髪がなおさら鬱陶しい


「もういいだろ。」


もう今日はここには用はない
ただ単に入学式に参加しにきただけだから


入試トップだっつったって、そんな大した問題は出なかったぞ?


それにしてもどういう因果か、俺はあいつと再会してしまったんだろうな


会いたくなかった


俺はそれ以上口を開くことはなく、
女子に囲まれているあいつを横目に家路へ向かった








「憎悪の塊は、消えてはくれない。」