そいつらはそれから二言ぐらい言葉を交わすと、ちらりとこちらに視線を向けてきた


「お前らは、何者だ?」


いきなり現れて、圧倒的な強さを持つこいつらに興味がわいた


「............Nous sommes lune.」


「lune? luneって!!」


luneだけ聞き取ることができた


フランス語で


———「「“ 月 ” 」」




今街を賑わしている、あいつらだった




俺と声が被ったのは、あの特徴的な声の持ち主
だった———







「月と太陽が重なる時、
それが来たってだけだ。」