伊織side


倉庫についた俺たちは、先に来ていた慎平たちと共に夜の世界へと走り出そうとしていた


「今日は会えるかねぇ............」


そう慎平が呟いたのは、最近街を賑わせるあのチームのことだ


不定期で現れ、街のお馬鹿を潰していく
想像以上の強さと、正体不明のその姿


人数も3人と言われたり、二人と言われたり
確証のある情報は何も入っていないのが現状だ


俺たちも会ってみたいと思い探しているのだが、俺たちが探しに行った日は絶対に現れない


俺たちが行っていない日にのみ現れるのだ


【lune】|《ルーナ》それがそいつらの名前だ


月って意味らしい


会えたらいいなと思いながら、俺たち“飛陽”は


暗闇の中へバイクを走らせた







「出会わなければよかった。」