「............そう、ですか。
俺、もう今まで生きてきた目的を達成してから、どうすればいいのかわからないんです。」


あいつらはこの世の中から消したのに、胸の中にある黒い............塊? みたいなものが、ぐっと詰まって、なにかの流れを止めているみたいだった


「目的はいらないだろう? 俺は緋織と一緒に、この組を守っていくつもりだ。」


お前は、俺の右腕だろう?


同じ若頭だというのに、綾牙さんは沢山のことを経験していて、俺よりもずっと立派だ


「緋織が進むべき道へ。 答えは出てるんじゃないか?」


そう言って綾牙さんは俺の頭をくしゃっと撫でた







「............。」


はい。そう返事をしたいのに、何故か声に出すことは出来なかった。