バタタタタタッ
一羽の鳥が羽ばたく
天窓から見える太陽はキラキラと輝いている
「............綾牙さん。 俺は、どうすればいいのでしょうか。」
「お前の心のままに。」
なんて言っても困るよな。そう背後から苦笑する声が聞こえた
「緋織がもし、自分は汚れているから。そういう理由であいつを遠ざけているのなら、
それは“逃げ”だ。 甘えだ。」
「自らの境遇を盾にして物事に真っ直ぐにぶつかろうとしないのなら、俺はお前を軽蔑するよ。」
綾牙さん自身が、苦しい時を乗り越えてきたからこそ、ぶつかっていったからこそ
ぶつかったその先に、何があるのかを分かっているから
だからこういっているんだ



