太陽の笑顔、月の涙

その日の夜



「慎平、御影組についての「情報を出すのは難しい。 場所は分かっても、どれだけの組員がいて、luneが言っていたことが本当のことなのかはわからない。」


あんなかたいロックはない
それこそluneレベルだと慎平は言った


「信憑性があるかと言われたらなんとも言えないけど、行ってみる価値はあるよ。」


「僕は伊織のやりたいように。」


「俺も。」


組に行くなんて危険以外のなにものでもないのに、迷いなくついてきてくれる仲間に心があたたかくなった


「俺は行く。行きたい。


御影組に行けば、何かわかる気がする


緋織のことが、父さん母さんのことが、俺の感じていた違和感の全てがある気がする。」


ずっと感じていた。


どこかパズルのピースが欠けているような


どこか穴の空いたような


落ち着かない気持ち