また明日。



コツコツと誰かが図書室のドアを叩いて入って来た。
反射的に顔を上げると、同じクラスのバスケ部の天野くんだった。
引退したはずから、正確には、元・バスケ部だけど。

天野くんはジャージ姿で、少し汗をかいているのが見える。


「天野くん、どうしたの?」

「ちーが練習さぼってるから、ここに居ないかと思って。」


ちー・・・

ああ、千春くんのことか。

そんな風に呼ばれてるんだ。
可愛い。笑


「来てないけど・・・天野くん、引退したんじゃないの?」

「したけど、今日は未練がましく練習参加してた。」

「千春くんがサボリなんて珍しいよね?」

「どうせ、試合でミスしたこと引きずってんだろ、馬鹿め。」


ちーを見付けたら慰めてやって
という任務を私に残して、天野くんは練習に戻って行った。



慰めるって・・・そんなこと私に出来るとは思えないんですけど。




でも、私の頭の中は千春くんで一杯になってしまった。