「え?」 「この・・名前?」 「あ、“いつき”だよ。」 「お前のだよな」 「うん。」 「ふーん。」 いつき・・・か。 今度こそノートを樹に渡して、立ち上がった。 詰め終えた樹も立ち上がって、スカートをはたはた払う仕草をした。 樹は予想以上に小柄で、ちゃんと立っても頭が俺の胸の辺りまでしか来ない。 まあ、俺がでかいのもあるけど。 「本当にありがとう。えっと・・・何くん?」 「千春。」 「千春くん。」 「気を付けて帰れよ。」 「うん。バイバイ千春くん。また明日ねっ」 「ん。」