また明日。




樹の存在にはずっと気付いてた。


図書室に面している廊下は体育館への渡り廊下とも繋がっている。


放課後、他に誰もいない図書室で勉強している女子。


うちの学校は進学高校だから、皆受験に向けて冷暖房完備の講義室や塾で勉強している。

図書室は設備が古くて人気が無い。



5月の放課後、
部活が終わって帰る頃。

樹もちょうど帰る様子で図書室から出てきた。



バキッ
ドサドサッ―・・・



樹の教科書とかノートが入ったプラスチック製のクリアケースの持ち手部分が壊れて、大量の教科書たちが床にばらまかれた。



「あーぁ、大丈夫?」