あの後、千春は部活に行くと言って体育館へ歩いて行った。
次の日には、天野先輩に怒られたと笑って話してくれた。
ちなみに私はというと、千春くんから伝わってきた熱を思い出して恥ずかしくなっていた。
「──・・・樹?」
はっと気が付くと、千春が顔を覗き込んでいる。
照り付ける夏の日差しにいつの間にかぼーっとしてしまっていたらしい。
「どうした?ボーっとして。」
「あ・・・。千春くんが中庭でしょげてた時のこと思い出してた。」
「あぁ・・・そ。」
その時のことを千春も思い出したのか、ばつの悪そうな、照れたような顔になった。
「もうすぐ夏休み終わっちゃうなぁ・・・。」
「勉強進んでますか、樹センパイ。」
「それは訊かないでーー」
