「・・・勝てば、次は準決勝だった。 あと、1ゴールで逆転で勝てたんだ。」 腰に回された千春の腕に力が入る。 「残り10秒・・─いつもだったら絶対に入るようなシュート、 俺は決められなかった。 ・・・俺のせいで負けた。」 更にきつく抱き締められる。 私は何も言えなくて、ただ黙って聴くことしかできなかった。