私の太陽

「あのさ、ちこ。」

「うん?」

斗夢君がゆっくり話しだす。

「高校の時、別れてからも、ずっとちこの事が忘れられなかった。喧嘩別れみたいになって。
結局、一言も喋らないまま離れた。」

そうだよね。あの時はとっても後悔した。

斗夢君は話しを続ける

「ずっと後悔していた。大学に受かった時も応援してくれた、ちこに報告しなきゃいけなかったのに。ごめん。」

「謝らないで。秋君に聞いた時とっても嬉しかった」

私がそう言うと

「それに、マフラーと御守りありがと。
おかげで本番は、がんばれた。」