視線の先に、晴日くんの後ろ姿を見つけてしまった。
みんなに囲まれて、その中心で笑って話してる晴日くんの姿。
どうしてこのタイミングで見つけてしまうんだろう。
なんだか、無性に泣きたくなった。
廊下で立ち話している晴日くんの横を通り過ぎる頃、わたしは長い前髪で自分の視界をふさいだ。
晴日くんが見えないように。
晴日くんを、見てしまわないように。
どうして今まで気がつかなかったんだろう。
私の病が、晴日くんに迷惑だってこと。
もしこのまま見続けてしまったら、晴日くんは気分を悪くして、きっと学校に来なくなってしまうかもしれない。
晴日くんの素敵な笑顔が……
なくなってしまうかもしれないのに。
それから私は、晴日くんを見ないように、視界に入らないように、前髪で視界を隠すようになった。



