教室に入ると、もう結構みんなそろっていて、少し早足で自分の席へと向かった。
教室に入るときのドキドキは、いつになっても慣れない。
ざわざわとにぎやかな教室。
でも一人の声だけ、私には特別大きく聞こえる気がする。
「ちょ、お前らどけって、これまじ真剣だから」
「おっしゃ、はいったー!」
教室の後ろからゴミをゴミ箱に投げて入れる謎の遊びをしているのは、晴日くんと、晴日くんのたくさんの友達。
「おぉっ、晴日すげーな!」
「天才かよっ…あははっ」
……なにがそんなに面白いんだろう
かわいい。
やっぱり男子は純粋で、遊びに一生懸命だ。
晴日くんは、きっと無邪気に笑っているんだろうな。
どんなふうに笑ってるのかな…
ちょっとだけ見てみたい、だなんて、わたしはやっぱり気持ち悪いことを考えてしまう。
一瞬だけ…一瞬だけなら……一秒だけ…なら
我慢できなくなって、そっと視線を向ける。
「……っっ」
なぜか晴日くんとバッチリ目があって、心臓が浮いたんじゃないかってくらいドキッとした。
…目…あっちゃった…
慌てて前を向いたけど、きっともう遅い。
目があったときの晴日くんは、驚いたような顔をしていた。
学校で目が合うなんて、昨日と、朝早く来ちゃったあの時だけだったのに。
「……〜っっ」
息が苦しい。
ドキドキしすぎて…息が苦しいです



