どうしよう…どうしよう…
勢いよくそらしちゃったけど、変に思われてないかな…?
不安でたまらないのに、もう1度晴日くんに視線を向ける勇気がない。
だって…晴日くんに迷惑はかけたくないから
私がじろじろ見てて、晴日くんが気持ちを悪くしたら嫌だ。
私のせいで晴日くんが嫌な思いをするなんて、そんなのは絶対にだめなんだ。
左胸にあてた右手を優しく上下させる。
落ち着け…落ち着け……と、そう何度も言い聞かせながら。
それでも何度も思ってしまう。
今日初めて、真っ直ぐ晴日くんと目があった。
横から盗み見たんじゃなくて、後ろ姿でもなくて、ちゃんと真正面から。
すごくドキドキして、なんだか嬉しくて、
……でも少し、胸がチクリと痛かった