ビチンッ
頰にひりつく痛みを感じた。
「あなたっ!!なんてことを!!」
「うるさい!お前がちゃんと母親をしないから、親に刃向かうような子供になるんだ。」
私が、何をしたと、いうの。
「ごめんなさい。」
「早く寝ろ!」
私は、何が、したいの。
「子供に暴力を振るうなんて!」
私は逃げるように自分の部屋に戻った。
父さん、今日はお酒が入っていたし、きっと虫の居所が悪かったんだ。私がまた、いい成績を取って、いい結果を出せば機嫌も戻るだろう。
そういい聞かせて、叩かれた頰に手を添えた。
そこはじんわりと温かかった。でもその温もりは、昼のものとは違う、冷たい温かさだった。

