目がさめると部屋は暗闇の中だった。 薄いカーテン越しに通る月のかすかな明るさだけを頼りに、部屋の明かりをつけた。明るい衝撃にやられて瞼を閉じる。 時刻は11時を回ろうとしていた。 (寝すぎた。) 昼寝をするつもりが本格的に眠りに落ちてしまい、時間のもったいなさにため息をついた。 リビングに降りようとすると、途中で人の話し声がすることに気づいた。 「帰ってきてるのか…」