大きな子供



ドンッ

人混みをすり抜けている最中、誰かと肩が当たり、自分の肩が少し後ろに弾かれた。

「す、すいません。」

「こちらこそ。」

そこに立っていたのは、野球部のユニフォームをそつなく着こなし、周りに4.5人の女子をまとった男の人だった。

「竜童先輩!大丈夫ですか?」

「竜童先輩!保健室連れて行きますよ!!」

取り巻きAとBがここぞとばかりに尽くす。

「大丈夫だよ。練習に行くからごめんね。」

そして、颯爽と爽やかが歩いて行った。