ルイスと深冬は、並んで街を歩く。深冬とルイスは、たまたま会い、2人で行動することになった。

「Trick or Treat」

深冬は、吸血鬼の仮装をした女の子に話しかけれた。深冬は微笑み、杖先を女の子に向け、呪文を唱えようとする。

「レガ――」

「ヴォラーレ!」

誰かの放った魔法が、深冬に直撃し、深冬は吹き飛び、地面に倒れ伏した。深冬が地面に倒れてから、一拍遅れて地面にステッキが落ちる。

「深冬っ!!」

ルイスが地面に倒れた深冬に近寄った。女の子の後ろから杖を握った女性が現れる。

「あなた、うちの子に何をしようとしているの!?」

深冬は、苦しそう息をしながら顔を上げ、「ただ、女の子に、お菓子を……っ」と言った。

「止めてちょうだい!うちの子に、お菓子をあげれるのは私だけなの!!」

その言葉に、深冬とルイスは怒りを覚える。女の子は、目に涙を浮かべ、物欲しそうな顔で深冬たちを見ていた。

女性は、女の子の手を引いて闇の中に消えていく。

「……深冬、大丈夫?」

ルイスは、深冬に手を差し出して問いかける。ルイスの手を借り、立ち上がった深冬は「大丈夫。あの魔法は何?」とルイスに問いかけた。