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電車で寝ていたおかげか、帰り道は足取りが軽かった。
煌哉への怒りも眠っている間に収まり、普通に彼と話しながらマンションへと向かっていた。
「あっ、煌哉コンビニ寄ろうよ」
「またアイス買うのか?」
「その通り!
もう夏目前だからね、アイスが必須だ」
そう言って煌哉の返事を聞く前にコンビニへと駆け込む私。
アイス売り場にいけば、冷えているアイスたちが私を出迎えていた。
「今日はさっぱりしたやつがいいなぁ…」
「千紗、歩くの速すぎ」
「煌哉が遅いんだよ。
今日はなに食べる?」
アイス売り場を覗きながら彼に話しかける。
「いや、俺は飲み物を…」
「ダメ!煌哉も買って交換するの!」
そうすれば一度に二度楽しむことができる。



