「で、何?
まさか俺は告白されるの?」
中庭にやってくるなり、ベンチに座る水瀬くん。
自由気ままな人である。
「告白なんてするわけない…水瀬くんなんかに」
「ははっ、結構ひどいな」
相変わらずシルバーのピアスをつけている彼をじっと見つめる。
「……水瀬くん」
「何?」
「美織さんと幼なじみだったの?」
別に世間話をする仲でもないため、早速本題に入った。
けれど水瀬くんは私の言葉を聞いて目を見張り、固まってしまう。
「……なんで、夏原さんが美織のこと」
「来てたの、昨日」
「……は」
「美織さんが水瀬くんに会いに」
明らかに取り乱している水瀬くんは、驚きを隠せていない。



