それから数十分ほど私たちは話していた。

そして明日、もう一度私たちの学校に来てくれるということになったのだ。


そのため私と煌哉が意地でも彼女のところに連れていかなければならない。

ふたりが会わない限り、これは解決しなさそうである。



「明日、大丈夫かな…」
「あのふたり?」

「うん」


外に出ると日は沈み、辺りは暗くなっていて。
私と煌哉はふたりで帰りの電車に乗り込んだ。


「千紗がそこまで心配する必要ねぇだろ」
「そうだけど…ここまで来たら解決してほしいじゃんか」


水瀬くんと美織さんとの間に一体何があったのかは詳しく知らないけれど、これからもお互いが苦しんでいるだなんて嫌だ。