私は、リタの動きを分析しながら、避け続けた。
「まいら!それじゃ、こん棒ですよ!」
ティガの声に、慌てて剣のきっ先を意識した。
汗だくだな……。
肩で息をしているリタの滝汗を見てる私の目にも汗がしみ込んできた。
「リタ、まいら。そろそろ、」
「ヤーッ!」
また、だ。
さっきからティガが止めようとする度に、リタは雄叫びをあげて、ムキになって挑んできた。
が、どんどんスピードは落ちてる。
疲れてるだろうに、いつまでやるんだろう。
リタが熱くなればなるほど、私は意外と冷静になれた。
剣の角度や長さを意識して、リタの剣を払う。
リタは両手で剣を握った。
腕力だけじゃなく、握力も限界なのかもしれない。
そろそろ辞めないと、怪我するかも。
よし!
ずっと受け手に回っていた私が、じりじりと踏み出したその時、
ドスッ!!
と、音を立てて、地面に剣が突き刺さった。
リタと私が持っているより太い大きな両刃の剣。
……刃のついた、本物の剣だ。
どこから飛んできたのだろう。
「止めよ。」
だいぶ遅れて、イザヤが姿を現した。
……てことは、これ、イザヤが投げたの?
どこから?
イザヤ、もしかして、……すごい?
驚いて突っ立ってる私と対照的に、リタはどっかりと地面に座った。
「もう、ダメ。足も腕も、動かない!」
そう叫んで、リタはそのままぺとーっと地面に寝転んだ。
「これは、どういうことだ?」
ピリピリしたイザヤがティガに詰め寄った。
やばい?
「イザヤ、あの、剣術を習いたい、ってお願いしたの。私が!」
慌ててそう言った。
イザヤは私を一瞥すると、胸元から鳥の伊邪耶を出して、私の頭に乗っけた。
「動くな。」
そう言って、イザヤは再びティガを睨む。
「あれが、剣術か?ただの喧嘩だ。リタは剣に振り回されてるだけ。まいらは剣を振り回してるだけだ。……教えるなら、まともな剣術を教えろ。危ない目に遭わせるな。」
イザヤ、心配してくれてるんだ……。
ドキドキして突っ立ってる私の頭の上で、鳥の伊邪耶が脳天気にさえずった。
「イザヤ。カシコイ。イザヤ。オチタ。」
***
「ごめんなさい。……ねえ、ごめんってば。」
イザヤは夕食の間もずっと不機嫌だった。
何度となく私は謝るのだけど、イザヤは黙って食事していた。
「そんなに怒らんといてよ。」
どうすれば機嫌を直してくれるのかわからず、私は途方に暮れた。
***
「まいら!それじゃ、こん棒ですよ!」
ティガの声に、慌てて剣のきっ先を意識した。
汗だくだな……。
肩で息をしているリタの滝汗を見てる私の目にも汗がしみ込んできた。
「リタ、まいら。そろそろ、」
「ヤーッ!」
また、だ。
さっきからティガが止めようとする度に、リタは雄叫びをあげて、ムキになって挑んできた。
が、どんどんスピードは落ちてる。
疲れてるだろうに、いつまでやるんだろう。
リタが熱くなればなるほど、私は意外と冷静になれた。
剣の角度や長さを意識して、リタの剣を払う。
リタは両手で剣を握った。
腕力だけじゃなく、握力も限界なのかもしれない。
そろそろ辞めないと、怪我するかも。
よし!
ずっと受け手に回っていた私が、じりじりと踏み出したその時、
ドスッ!!
と、音を立てて、地面に剣が突き刺さった。
リタと私が持っているより太い大きな両刃の剣。
……刃のついた、本物の剣だ。
どこから飛んできたのだろう。
「止めよ。」
だいぶ遅れて、イザヤが姿を現した。
……てことは、これ、イザヤが投げたの?
どこから?
イザヤ、もしかして、……すごい?
驚いて突っ立ってる私と対照的に、リタはどっかりと地面に座った。
「もう、ダメ。足も腕も、動かない!」
そう叫んで、リタはそのままぺとーっと地面に寝転んだ。
「これは、どういうことだ?」
ピリピリしたイザヤがティガに詰め寄った。
やばい?
「イザヤ、あの、剣術を習いたい、ってお願いしたの。私が!」
慌ててそう言った。
イザヤは私を一瞥すると、胸元から鳥の伊邪耶を出して、私の頭に乗っけた。
「動くな。」
そう言って、イザヤは再びティガを睨む。
「あれが、剣術か?ただの喧嘩だ。リタは剣に振り回されてるだけ。まいらは剣を振り回してるだけだ。……教えるなら、まともな剣術を教えろ。危ない目に遭わせるな。」
イザヤ、心配してくれてるんだ……。
ドキドキして突っ立ってる私の頭の上で、鳥の伊邪耶が脳天気にさえずった。
「イザヤ。カシコイ。イザヤ。オチタ。」
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「ごめんなさい。……ねえ、ごめんってば。」
イザヤは夕食の間もずっと不機嫌だった。
何度となく私は謝るのだけど、イザヤは黙って食事していた。
「そんなに怒らんといてよ。」
どうすれば機嫌を直してくれるのかわからず、私は途方に暮れた。
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