神宮の中って……シーシアのとこ?
それは、気まずくないか?
まあ、文句は言えへんけどさ。
「神宮って。ティガ?なにを言っている?天罰が落ちるぞ。」
信じられないとばかりにドラコがティガに詰め寄った。
ティガは、静かに答えた。
「それでも私は、イザヤどのとまいらに、これ以上つらい思いをさせたくはないのですよ。ドラコ。……神には私が赦しを請いましょう。赦されぬ大罪だと神が仰るのなら、責めは私が負いましょう。」
「ティガ……。」
揺るぎない心からの言葉だった。
うれしさと、申し訳なさと、心強さと、ありがたさで、涙がこみ上げてきた。
「さあ、泣いてる暇はありませんよ。イザヤどのとまいらが、異世界に帰ったと思わせるためにどうすればいいか……策を立てないと。」
ティガはそう言って、顎に手を当てて沈思した。
「……ばかばかしい。そんなもん、誰が信じるか。」
ドラコは呆れたようだったけれど、私たちがあーだこーだ言い合ってるうちに、その気になって来たらしい。
「船に火を射るなら、夜の方が効果的だろう。」
ドラコのアドバイスで、2人漕ぎ出した夜の湖上でボートを炎上させるという演出にかたまった。
「しかし、それからどうする?泳ぐのか?」
ドラコに尋ねられ、私とティガは視線を交わした。
硫黄温泉の湯船にしていたボートなら、存在自体も知られてない。
船底の、温泉を通す穴だけ塞げば何とかなるんじゃないだろうか。
……とりあえず一旦オースタ島に逃げ込めば、簡易宿泊施設も完成してるんだし……何とかなりそうな気がする。
「問題は……炎上演出のために、かなり沖まで行かなきゃね……。」
「では、ドラコ達も船で追いかけねばなりませんね。……心配なので、私も行きたいのですが……。」
「別のボートで後ろからついて来るとか?余分にあるんでしょ?」
「なるべく大勢の目撃者がほしいのですが、独りぐらい私に席を譲ってくれるでしょうか……。」
2人の会話について行けないドラコは、口を出すことを諦めたらしい。
気がついたら、泣いているリタを抱きしめ、なだめていた。
……こんなときだけど……心底うらやましかった!!!
***
食事もお茶もせず、すぐにドラコは任務に戻った。
文字通り、周辺を虱潰しに、イザヤを捜索するらしい。
それは、気まずくないか?
まあ、文句は言えへんけどさ。
「神宮って。ティガ?なにを言っている?天罰が落ちるぞ。」
信じられないとばかりにドラコがティガに詰め寄った。
ティガは、静かに答えた。
「それでも私は、イザヤどのとまいらに、これ以上つらい思いをさせたくはないのですよ。ドラコ。……神には私が赦しを請いましょう。赦されぬ大罪だと神が仰るのなら、責めは私が負いましょう。」
「ティガ……。」
揺るぎない心からの言葉だった。
うれしさと、申し訳なさと、心強さと、ありがたさで、涙がこみ上げてきた。
「さあ、泣いてる暇はありませんよ。イザヤどのとまいらが、異世界に帰ったと思わせるためにどうすればいいか……策を立てないと。」
ティガはそう言って、顎に手を当てて沈思した。
「……ばかばかしい。そんなもん、誰が信じるか。」
ドラコは呆れたようだったけれど、私たちがあーだこーだ言い合ってるうちに、その気になって来たらしい。
「船に火を射るなら、夜の方が効果的だろう。」
ドラコのアドバイスで、2人漕ぎ出した夜の湖上でボートを炎上させるという演出にかたまった。
「しかし、それからどうする?泳ぐのか?」
ドラコに尋ねられ、私とティガは視線を交わした。
硫黄温泉の湯船にしていたボートなら、存在自体も知られてない。
船底の、温泉を通す穴だけ塞げば何とかなるんじゃないだろうか。
……とりあえず一旦オースタ島に逃げ込めば、簡易宿泊施設も完成してるんだし……何とかなりそうな気がする。
「問題は……炎上演出のために、かなり沖まで行かなきゃね……。」
「では、ドラコ達も船で追いかけねばなりませんね。……心配なので、私も行きたいのですが……。」
「別のボートで後ろからついて来るとか?余分にあるんでしょ?」
「なるべく大勢の目撃者がほしいのですが、独りぐらい私に席を譲ってくれるでしょうか……。」
2人の会話について行けないドラコは、口を出すことを諦めたらしい。
気がついたら、泣いているリタを抱きしめ、なだめていた。
……こんなときだけど……心底うらやましかった!!!
***
食事もお茶もせず、すぐにドラコは任務に戻った。
文字通り、周辺を虱潰しに、イザヤを捜索するらしい。



