「痛い!痛い!肩!」
気づかなかったけれど、肩から背中にかけて服がところどころ裂けていた。
出血もしているようだ。
「ここも怪我をしてるのか!……ちょっと、脱いでみよ。」
「え!やだ!恥ずかしい!めっちゃ汚れてるし、やだ!」
慌てて逃げようとしたけれど、狭い密閉空間に逃げ場なんかなかった。
「かまわぬ。見せてみよ。」
「やだ!せめて、お風呂!」
「あとで、入れてやる。こら、逃げるな。まいら。……まったく……」
じたばた両手両足を動かして抵抗してみたけど……イザヤの顔が近づいて来たら、もう、ダメだった。
空気が、変わった。
甘い瞳に吸い込まれる。
優しい優しいキスだった。
私は、こんなに泥だらけ、血まみれなのに……かつてと変わらず麗しい格好のイザヤ。
白い指が、襤褸切れとなった私の衣服を取り払った。
「こんなところまで傷があるじゃないか。……痛くないか?」
「……気づかんかった。言われたら、痛い。……けど……唇、気持ちいい……。もっと……。」
「かわいいことを……。かわいい。まいら。逢いたかった。……ずっと、心配していたぞ。……ティガにいじめられなかったか?つらいことはなかったか?」
顔中にキスの雨を降らせながら、イザヤは私の瞳を覗き込んだ。
私は唇へのキスをおねだりするように突き出した形のまま……変な顔と声で答えた。
「……ティガ?ずっと優しかったよ。だから私は、大丈夫。……あ、そうだ。今またリタも一緒に暮らしてたの。……こうしてたどり着いたのも、リタが背中を押してくれてん。地図も描いてくれた。……リタのおかげやわ。」
私の言葉が止まるのを待って、イザヤが軽く唇が触れるだけのキスをしてくれた。
もっとぉ……と、唇を少し開いて突き出した。
するとイザヤの顔が切なげに歪んだ。
「……ダメだ……もう、我慢できぬ。……許せよ。痛ければ言ってくれ。」
不穏なことを言って、イザヤは私を押し倒した。
あれよあれよという間に、……というか、そもそも既にはだかなので、イザヤに触れられたところがすべてがくすぐったくて気持ちよくって……。
何の妨げもないまま、私たちは再び一つになった。
うれしかった……。
うれしくて、うれしくて……また涙が出てきた……。
「痛むのか?」
イザヤに問われて、私はふるふると首を横に振った。
気づかなかったけれど、肩から背中にかけて服がところどころ裂けていた。
出血もしているようだ。
「ここも怪我をしてるのか!……ちょっと、脱いでみよ。」
「え!やだ!恥ずかしい!めっちゃ汚れてるし、やだ!」
慌てて逃げようとしたけれど、狭い密閉空間に逃げ場なんかなかった。
「かまわぬ。見せてみよ。」
「やだ!せめて、お風呂!」
「あとで、入れてやる。こら、逃げるな。まいら。……まったく……」
じたばた両手両足を動かして抵抗してみたけど……イザヤの顔が近づいて来たら、もう、ダメだった。
空気が、変わった。
甘い瞳に吸い込まれる。
優しい優しいキスだった。
私は、こんなに泥だらけ、血まみれなのに……かつてと変わらず麗しい格好のイザヤ。
白い指が、襤褸切れとなった私の衣服を取り払った。
「こんなところまで傷があるじゃないか。……痛くないか?」
「……気づかんかった。言われたら、痛い。……けど……唇、気持ちいい……。もっと……。」
「かわいいことを……。かわいい。まいら。逢いたかった。……ずっと、心配していたぞ。……ティガにいじめられなかったか?つらいことはなかったか?」
顔中にキスの雨を降らせながら、イザヤは私の瞳を覗き込んだ。
私は唇へのキスをおねだりするように突き出した形のまま……変な顔と声で答えた。
「……ティガ?ずっと優しかったよ。だから私は、大丈夫。……あ、そうだ。今またリタも一緒に暮らしてたの。……こうしてたどり着いたのも、リタが背中を押してくれてん。地図も描いてくれた。……リタのおかげやわ。」
私の言葉が止まるのを待って、イザヤが軽く唇が触れるだけのキスをしてくれた。
もっとぉ……と、唇を少し開いて突き出した。
するとイザヤの顔が切なげに歪んだ。
「……ダメだ……もう、我慢できぬ。……許せよ。痛ければ言ってくれ。」
不穏なことを言って、イザヤは私を押し倒した。
あれよあれよという間に、……というか、そもそも既にはだかなので、イザヤに触れられたところがすべてがくすぐったくて気持ちよくって……。
何の妨げもないまま、私たちは再び一つになった。
うれしかった……。
うれしくて、うれしくて……また涙が出てきた……。
「痛むのか?」
イザヤに問われて、私はふるふると首を横に振った。



