(ガチャッ)「失礼いたします!」

なかなか起きる気配のない涼夜に、高城は痺れを切らした様で、ドアを勢いよく開けた。

ドアを開け先ず最初に高城の目に飛び込んで来たのは、涼夜のベットの上で、一糸纏わぬ彫刻の様な肉体美を見せつけ立つ、涼夜の秘書であり恋人である魁斗の姿だ。

そして、涼夜もまた一糸纏わぬ姿で膝まずき魁斗の太ももの辺りを両手で持ち、魁斗の股間に顔を近づけ口を大きく開けている。

「ぼっちゃま!!」

あまりにも悍ましい光景に、高城は声を荒げた。

だが、幼い頃母を亡くし、あまりの不憫さに少し甘やかせて育ててしまったかと、我が身を恨みさえする高城を見て、涼夜はニッコリ笑った。