無我夢中で走ってお家まで帰り、誰も居ない部屋にただいまと言ってベッドにバフっとダイブする。 …佐藤くん、山下先輩のこと好きなのかな。 山下先輩、すごく綺麗だって学校でも有名だから、普通に考えてそんな人好きにならないわけがないよね。 先輩と佐藤くん、お似合いなのかも、なんてレベルではないくらいお似合いだ。 あたしなんか敵わない。 そんなの最初から分かってたことなのに改めて現実を突きつけられた気がした。 「うっ……」 ボロボロと涙が溢れて止まらない。