初めて会ったのに、不思議だ。


あ…何か返事しないと…!


「ま、迷子ではないです…。一応、こ、高校生で…す。」


遠慮がちにそう言うと、彼はさっきよりもギョッとした顔をした。


『ごめん…。フォルム小さい人が泣いてたから…その、ごめん。』


と申し訳なさそうに謝ってきた。
何だかまゆが下がっていて、本気で申し訳ないと思ってるんだなと感じる。

それがちょっとだけ可愛くて。


「ふふ…」

思わず。


『なんで泣いてたの?』