「まじで日向目指すわけ?」


『だってお前のこと見ててやらなきゃじゃん。』


『蒼。俺がちゃんと見てるから。俺お前の準家族じゃん?』


『あっ、もうレギュラーか!』


俺のこと見てくれてる人がこんな近くに居たんだ、って心が軽くなった気がした。


きっと俺は今日の優の言葉をずっと忘れない。


「…絶対レギュラーなんかじゃないから。」


憎まれ口しか叩けなかったけど、きっと優はそれが俺の照れ隠しだってわかってくれてる。


そんなことがあって開き直ることができた。


優のあの一言のおかげで今の俺があると思う。