きっと、キミのせい



話を聞くと、彼女は今し方振られたらしい。
人ってそんなに涙が出るの?って思うくらいボロボロ涙を流してる。


彼女は実際小柄だけど、もっと小さく見えた。
遥希、って同じ高校のヤツだよな、泣かせんなよな。


彼女は、“嫌われたくない”って泣いてた。
俺も、嫌われたくないとか自分を認めて欲しい、みたいなのは共感できる部分がある。


今でこそ弟のために何かできることはなんでもしてやりたい、そう思えるけど、陸(りく)が産まれてから少し前までは陸のことが大嫌いだった。


産まれてからずっと病弱だった陸は、2歳になった時に小児がんが発覚した。


もちろん病気だったことにはショックだった。


陸が産まれた時に中学生に上がったばかりだった俺はまだまだ精神的に子供だったのかもしれない。


なんでもかんでも陸、陸、陸。
それが気に入らなかったんだと思う。


病気が発覚したのが俺の受験の年だった。