*** その日部活がたまたまオフだったのもあって、弟に会いに病院まで行く途中だった。 俺には歳の離れた今年4歳になる弟がいる。 弟は所謂小児がんというやつで、2歳の時からずっと入院生活をしている。 オフの日があればいつも会いに行く。 その日もいつものように公園の横を通って病院に向かっていた。 『…ううっ…』 公園の入り口付近のベンチで女の子が泣いている。 フォルムがすごく幼く見えて、正直小学校高学年くらいの子が泣いているかと思って思わず声をかけたのを覚えている。 迷子かな、なんて。