きっと、キミのせい



『まぁまぁ、落ち着いて。とりあえずあたしは陽のこと応援してるから!サクッと落としちゃいなよ。』


それはなっちゃんしか無理だって…。


「あ、ありがとう、なっちゃあぁんん。」


思わずギュッとなっちゃんに抱きつく。


よしよし、といいながらなっちゃんにベリっとはがされたのと同時に先生が教室に入ってきて、ホームルームが始まった。


ホームルームが始まっても佐藤くんのことが頭から離れなかった。


まさか、学校が同じだったなんて。しかも学年も同じでクラスも。


これは神さまがあたしに頑張れ、って言ってくれてるのかなあ。


一日中佐藤くんのことばかり考えていたせいで先生の話なんて全然聞いてなくて、気づいたら1日が終わっていた。


『陽、春休みのことも詳しく話し聞きたいし、この後ドーナツでも食べに行かない?』


「行きます!行かせてください!」


ショッピングモールの中のドーナツ屋さんに入って1人2つずつドーナツを決める。


あたしは生クリームが大好きだから、中に生クリームが入ってるドーナツは絶対食べるのがお決まり。


なっちゃんは逆にそういうのは苦手だから食べないけどね。


新学期初日というのもあってみんな寄り道しているのかいつもより混んでいたけどなんとか席を確保できた。


『それで、春休みに佐藤と何があったの?』


あたしはなっちゃんにあの日の佐藤くんとの詳細を話した。