何でここで朝比奈さんが出てくるんだ....?


もしかして俺、朝比奈さんのこと....


『蒼、送ってくれてありがとう。また明日、部活でね。』


考えることに精一杯で茉由さんのことを放置してしまっていた。


「いえ....あの....すみません....」


『返事は、いつでもいいから。じゃあね。』


「あ、はい。」


返事....


茉由さんのことがずっと好きで、こんなシチュエーション、嬉しすぎるはずなのに。


絶対に直ぐに告白をOKするであろうはずだったのに。


いつの間に朝比奈さんは俺の中で大きな存在になってたんだろう。