『ま、あたしと優の見立ては合ってると思うんだけど、佐藤があそこまでバカで鈍感でブッキーだとは思わなかったけどね〜?』
ありがとう、と言おうとしたらなっちゃんに謎なことを言われてうーん、と考え込んでしまう。
「佐藤くんはバカじゃないもん!!」
『陽はわからなくていいよ。それよりも、もっかい気合い入れ直して頑張るの!好きなんでしょ!』
「頑張りたい…。ありがとなっちゃん。でもちょっと怖かった…」
『陽のデモデモダッテ攻撃が始まると思って思わず語気荒げちゃった。ごめんね?』
そういって顔の前で手を合わせながらペロッと舌を出すなっちゃんにもう怖い雰囲気はなかった。
『陽玉入れだよね?もうすぐだけど向こう戻れそう?』
「戻る!」
顔を水道でバシャバシャ若干乱暴に洗って切り替える。
『気分の切り替え方完全に男やんけ。』
なっちゃんにそう言われて何故かドヤなあたし。