『ほ、ほんと?あの、連絡先とか聞いたらダメかな…あ、これは流石に図々しいよね!』


やってしまったという顔をしながらモジモジ顔を赤らめている。


今の忘れて!とこの世の終わりみたいな顔をしている。


いやそこまで絶望するなら最初から聞かなきゃいいじゃん、と思いつつも。


「俺のQRコード読み取ってもらってもいい?」


そう答えると、俺の言葉の意味を通常よりワンテンポ遅れて理解した朝比奈さんは誰が見てもわかるくらいにパァァっと顔を明るくさせた。


『い、いいの!?嬉しいよ佐藤くんあたし泣きそうだよ〜。』


ほんと朝比奈さんは表情豊かで見てて飽きないし、俺でも気持ちを察してあげられるような真っ直ぐな素直さが羨ましいとさえ思う。