つくづくダサい、俺。
そんな俺の葛藤には気付かず、朝比奈さんは腕をぶんぶん回してジェスチャーを交えながら続ける。
『佐藤くんのカッコよさは置いといてね、その、プレーが、あ、置いといちゃダメなんだけど一回置いておいて、、普通にしててカッコいいのは大前提なんだけど、クールな司令塔!って感じで、すっごくカッコよかった!!』
思わず顔が綻ぶのが分かる。
「…うん。ありがとね。」
『…っ、笑った…』
目を見開いて何か凄く珍しいものを見ているような感じだ。
「俺が笑っただけで、そんなになる?」
『正直、やばいよ…。』
口元に手を当てて、やばいやばいとぶつぶつ連呼している。
