きっと、キミのせい



俺たちは割と真剣に勉強をやったと思う。


朝比奈さんは文系科目が得意みたいで、新木さんは理系科目が得意。


基本は2人で教え合っていて、それでも分からないところは俺が教えるという形だ。


『あ〜も、わっかんねーサインコサインタンジェント…』


言わずもがな、優は満遍なくできないバカだから、俺がほとんど付きっきり、という感じで。


これじゃあ二人でやってるのとあまり変わらないよな、、とか思いながらも、あっという間に夕方近くになった。


『あ、ごめん、俺早く帰らなきゃだからそろそろお開きにしない?』


優は言い出せない俺の為にわざわざ切り出してくれて、無事にお開きになった。