「可愛い」があふれる世界へ!

「仕事では心って癒されないんだね。こんな風に外へ出た方が幸せ……」

花音が呟くと、エリザベータが「当たり前でしょ?」と優しく花音の手を取る。

「花音には幸せになってほしいの。だから、感情を仕事にぶつけないで。外に出れば、花音の好きな可愛いものであふれてるんだよ」

「うん、そうだね」

花音が頷き、エリザベータは村にあるカトリック協会に案内した。白壁の美しい教会も、村の家々と同じ作りになっている。釘を一本も使われていない古いスタイルのものだ。

「なんだか心が落ち着く〜……」

シンプルな教会の内部を観光している花音を見て、エリザベータは安心したように笑った。

そして二人はレストランへで食事をすることになった。花音は「Ehes voltam(お腹すいた)」と言いながらメニューを見る。

エリザベータはフォアグラを、花音はトルトットカーポスタを頼んだ。トルトットカーポスタとは、日本でいうロールキャベツだ。