「可愛い」があふれる世界へ!

「Koszonom(ありがとう)Megkapom, ha elkeszitem ezt a dokumentumot(この書類が終わったらいただくわ)」

そう微笑む花音に、エリザベータは苦笑しながら言う。

「無理しないでね。頑張りすぎてデートに行けないなんて、私は嫌よ」

「わかってるよ」

花音は、うららと智紀の着信を拒否に設定した。あの二人のことは、仕事をしていれば疲れて忘れられる。

デートの日は、どんどん近づいていった。



そして、デート当日。花音は待ち合わせの十五分前に待ち合わせ場所についた。

リボンのついたグレーのオフショルダーに、白いスカートを履いている。

初めてのハンガリー観光に、花音の胸は高鳴っていた。女の子同士のためか緊張はしていない。

しばらくすると、エリザベータがやって来た。緑のガーリーチェックのベルトのついたワンピースを着ている。

「花音、待たせてごめんなさい!同人誌のいいお話が浮かんじゃったから……」