無邪気な彼女の恋模様

すごくあったかくて柔らかくて、でもそれは一瞬のうちに終わってしまってまるで夢のようだ。
ときめきが半端なく押し寄せてきてドキドキと胸が高鳴る。

波多野さんとキスしちゃったーーー。

余韻に浸る間もなくもっとしてほしい衝動に駆られ、でもそんなこと言えなくてムズムズしてしまう。
だからか自然と波多野さんの唇を見つめてしまっていた。

「もっとしたくなった?」

波多野さんが笑みを浮かべながら意地悪く聞く。
そんなこと、恥ずかしくて私の口からは言えないでしょう。
だけど体は熱いし目元はうるうると潤んでくる。
“したい”って言ったらどうなるの?

「俺はもっとしたい。このまま花緒を抱いてもいい?」

ねだるように聞かれて、そんなところにもいちいちキュンとしちゃう私はもう重症かもしれない。
私は波多野さんを見つめると、真っ赤な顔でコクりと頷くしかほかなかった。

ああ、もう私、倒れちゃいそう。
これはキュン死だよ。